Dr.スロート
喉の痛み、炎症
- 花粉症や、インフルエンザ、細菌やPM2.5の有害物質を吸引することにより、喉の痛み、炎症を起こし、日常生活に支障をきたすことを、皆さん経験があることです。
- それらの予防のためには、マスクをつけたり、うがいをしたりすつことで対応することで可能。
- 治療は、炎症がひどくなった場合など、炎症を取る薬や、感染した細菌や、ウイルスに対して、抗菌薬、抗ウイルス薬などを使って、感染の改善を図ることでしょう。
- そんな中、マヌカとい呼ばれる花から集められた蜂蜜であるマヌカハニーに、抗菌、抗ウイルス作用および、抗炎症作用ががあることがわかってきました。
マヌカハニーとは
マヌカハチミツ Manuka Honey
ニュージーランドに野生する、マヌカ(Tea tree)の花からミツバチが採取した蜜です。原住民のマオリ族には、昔から日々の生活の中で利用されてきました。「マヌカ」とは、マオリ語で「復活の木」もしくは「癒しの木」という意味です。
マヌカハニーの効果
- 胃炎や胃潰瘍の原因と言われるヘリコバクターピロリー菌の除菌効果
- 直接胃潰瘍の修復を行う
- インフルエンザなどのウイルス増殖抑制効果
- 口腔内菌、口内炎などの抗炎症作用
- 腸内細菌のバランスを保ち、腸内環境を改善する
- 傷口の改善
マヌカハニーのヘリコバクターピロリ菌への効果
表-1:胃潰瘍生検からの分離株を用いたピロリ菌に対する感受性試験
胃潰瘍の人の胃から得た5つのピロリ菌分離株を96時間培養して、一般のハチミツ(40%溶液)とマヌカハニー(20%溶液)を用い、寒天平板法による抗菌性試験を行いました。一般のハチミツ(40%溶液)では抗菌作用は認められませんでしたが、マヌカハニーでは3つの分離株で増殖が完全に阻止され、残り2つについても抗菌性が示されました(表-1)
表-2:マヌカハニー寒天培地封入による最少阻止濃度評価
そこで今度は、7つのピロリ菌分離株を使用して、マヌカハニーの寒天培地封入による最少阻止濃度の評価が行なわれました。その結果、7つのピロリ菌分離株はすべて、5%濃度のマヌカハニーの存在下、培養72時間で増殖が完全に阻止され、マヌカハニーのピロリ菌に対する抗菌作用が示されました(表ー2)
Journal of the Royal Society of Medicine Volume 87 January 1994
胃潰瘍改善効果
Effect of manuka honey on the severity of gastric lesion (ulcer index) measured in ethanol-induced gastric ulceration model. Ethanol treated rats were pretreated with either omeprazole (40 mg/kg) or manuka honey (2.5 g/kg). Each value is the mean ± SD (n = 6). ∗Significant versus control group (P ≤ 0.05). #Significant versus ethanol (P ≤ 0.05).
エタノールで胃潰瘍を作ったラットにオメプラゾールを投与した群とマヌカハニーを与えた群で、胃潰瘍の改善が有意に見られた。
Oxid Med Cell Longev. 2016; 2016: 3643824.
マヌカハニーの抗インフルンザ効果
3.13mg/mlのマヌカはニーをタミフルと一緒に使うと、タミフルが1000分の1の量で効果がでる。
Arch Med Res. 2014 Jul;45(5):359-65.*IC50:50%の薬の効果が出る薬の濃度で、少量であればそれだけ、少ない薬で効果があるという指標
他の花からとられた蜂蜜にくらべ、明らかにマヌカハニーは少量でインフルエンザを抑えることができる
口腔内病原菌に対するマヌカハニーの抗菌効果
各種口腔病原菌に対するハチミツの抗菌活性
マヌカハニーの口腔内殺菌効果
開始前の口腔内ミュータント菌数
30人の子供に毎日マヌカハニーを使って1日2回はを磨いてもらった群と、普通の歯ブラシをした群のそれぞれ10日目と21日目の口腔内のミュータント菌の数を数えた。
マヌカハニーを使った群(MH)が有意にミュータント菌の数が減っていた。
マヌカハニーで歯ブラシを2回/日
21日目の口腔内ミュータント菌数
それぞれのグループごとに有意差検定を行ったところ有意にマヌカハニーを使った方が、口腔内ミュータント菌の数が減っていた。
マヌカハニーの口腔内洗浄効果
キシリトールガム、クロルヘキシジン(口腔内洗浄液)、マヌカハニーの口腔内プラーク比較
16名の健康な歯科学生に1日2回食後にマヌカハニーを歯肉溝に5分間塗り込んだ場合とクロルヘキシジン10mlを60秒食後うがいしてもらう場合とシュガーレスキリトールガムを食後3回5分間館でもらった場合のプラークの変化をみた。
試験開始前のプラークのに特に差はなかった
マヌカハニーとクロルヘキシジンともにシュガーレスキシリトールガムよりプラークを抑制していた。
Journal List Contemp Clin Dentv.1(4); Oct-Dec 2010
マヌカハニーの抗炎症作用
抗炎症作用と抗菌作用で完璧なオーラ
http://www.cyclochem.com/cyclochembio/research/041.html*:シリング酸メチルは活性酸素を除去する抗酸化作用が認められています
マヌカハニーの腸内環境改善効果
マヌカハニーには、悪玉菌を減少させる一方、善玉菌を増やし、腸内環境を善玉菌優位の状態に改善する効能があることも、各種の試験で確かめられています。
たとえば、(表-3)が示すように、マヌカハニーを単独で摂取しても、あるいはマヌカハニーと花粉やローズヒップなどを併用しても、プロバイオティックス(生きて腸に届く経口生菌)の乳酸菌やビフィズス菌など善玉菌は増加し、病原性細菌の大腸菌O-157やサルモネラ菌などは減少しているのがわかります。
http://blog.livedoor.jp/cyclochem02/archives/46019182.html
ビタミンC
- ビタミンCは水溶性のビタミンで、ヒトの体の中で合成することができないビタミンです。そのため、食事などから摂取する必要があります。
- 欠乏すると壊血病と呼ばれる、出血しやすくなったり、骨の形成が悪くなったりする疾患になります。
- また、ビタミンCはその他、免疫力や、抗酸化作用なども知られています。また、コラーゲン活性などの報告もあるようです。
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公開日:
最終更新日:2017/03/15